写真でみる「麻布台ヒルズ」 高さ日本一、次世代の“ヒルズ”の全貌を見に行った都市機能が集積するコンパクトシティー誕生(3/5 ページ)

» 2023年11月24日 07時26分 公開
[加藤泰朗BUILT]

 A〜Dの4エリアに分かれる低層棟「ガーデンプラザ」のBエリアの4〜5階には、日本初かつ最大規模となるベンチャーキャピタル(VC)の拠点「Tokyo Venture Capital Hub」が入る。独立系VCとコーポレートVCが集い、スタートアップの成長に欠かせないリスクマネー供給の拠点として日本経済活性化の起爆剤となることを目指す。

 他にも、現在建設中のレジデンスBにもワークスペースが用意される計画だ。

Tokyo Venture Capital Hubのエントランス。右側には入居するVC、CVCのネームプレートが並ぶ。現在は40社の入居が決まっており、最終的には70社の参加を目指す Tokyo Venture Capital Hubのエントランス。右側には入居するVC、CVCのネームプレートが並ぶ。現在は40社の入居が決まっており、最終的には70社の参加を目指す
Tokyo Venture Capital Hub内観 Tokyo Venture Capital Hub内観

3つのエリアに分散して、さまざまな住まいを提案

 麻布台ヒルズの住宅占有面積は18万2800平方メートル。総数1400戸の住宅が、3つのエリアに分散している。

 2つの高層タワー「レジデンスA/B」は、森ビルがこれまで積み上げてきたノウハウが凝縮した空間となっている。インテリアデザイナーには、シンガポール人建築家スー・K・チャン氏(A棟)と、イタリア人建築家マルコ・コスタンツィ氏(B棟)を迎えた。また、A棟の低層階(1〜13階)には、世界でラグジュアリーホテルを手掛けるアマンの新ブランド「JANU(ジャヌ)」の世界第一弾となる、「ジャヌ東京」が2024年2月にオープンする予定だ。

レジデンスA外観。低層階には、多数のスイートルームを含む全122室の客室を擁し、スパトリートリートメント、ジム、プールなどのウェルネス施設と8つのレストラン&バーを備えるジャヌ東京がオープン レジデンスA外観。低層階には、多数のスイートルームを含む全122室の客室を擁し、スパトリートリートメント、ジム、プールなどのウェルネス施設と8つのレストラン&バーを備えるジャヌ東京がオープン

 森JPタワーの最上部(53〜64階)には、アマンがプロデュースする「アマンレジデンス東京」を開設。ガーデンプラザBの6〜8階には、低層住宅「ガーデンレジデンス」が用意されるなど、バラエティに富む構成となっている。

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