一方で、男女別で全産業平均と比較すると、男性の正社員の平均年収は2020年を除いて全産業平均を下回っており、2022年は574万5000円で、全産業平均の579万8000円より0.9%低い(図表3)。また、女性の正社員の平均年収も2012年以降一貫して全産業平均を下回り、2022年は400万4000円で、全産業平均の431万5000円よりも7.2%低く、男性よりも差が大きい(図表4)。
以上のように、建設業の平均年収は男女計では全産業平均を上回っているものの、男女別では、いずれも全産業平均を下回っている結果となった。これは建設業では相対的に平均年収が高い男性就業者の占める比率が高いため、結果として男女合計の平均年収を押し上げていると考えられる。
なお、2020年の国勢調査の結果では、全産業の正社員に占める男性の比率は65%に対して、建設業は85%となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.