映像制作からインフラ点検など産業用途の新たなフィールドへ ソニー製ドローン「Airpeak S1」の新機能Japan Drone 2023(2/3 ページ)

» 2023年08月21日 06時11分 公開
[加藤泰朗BUILT]

飛行や測量の精度を高める新たなアクセサリー

 Airpeak S1の産業用途での利用拡大のために、ソニーが考案したのはRTKキット「RTK-1」だ。機体に2台のアンテナを取り付けることで、RTK-GNSS(リアルタイムキネマティック/Real Time Kinematic:全球測位衛星システム)による高精度位置測位が可能になる。「GNSSだけでは数メートル単位の誤差を、RTK-GNSSを採用することで数センチ単位に抑えられる。飛行時の機体制御も高精度になり、正確な測量や点検が実現する」(製品紹介担当者)。

センチ単位の位置測位RTK-GNSSが可能になる「RTK-1」 センチ単位の位置測位RTK-GNSSが可能になる「RTK-1」
機体横に取り付けた「RTK-1」 機体横に取り付けた「RTK-1」
新しいジンバル、バッテリー、RTKを装着したAirpeak S1 新しいジンバル、バッテリー、RTKを装着したAirpeak S1

 展示ブースにはもう1つ、Airpeak S1の産業用途での利用を後押しする製品を出品。Japan Drone 2023直前にソニーとの業務提携を発表したFLIGHTSの測量向けドローン搭載型LiDARセンサー「FLIGHTS SCAN for Airpeak」だ。

FLIGHTSの測量向けドローン搭載型LiDARセンサー「FLIGHTS SCAN for Airpeak」 FLIGHTSの測量向けドローン搭載型LiDARセンサー「FLIGHTS SCAN for Airpeak」

 FLIGHTS SCANは、2022年8月に発売した高性能・低価格の小型LiDARセンサー。既に、DJIの産業用ドローン「Matrice 300 RTK」に装備されているが、ユーザーより国産ドローンにも搭載したいとの声が多数寄せられたことなどから、ソニーとの提携が決まった。

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