Matterportは、AIファースト戦略を打ち出し、ディープラーニングとコンピュータビジョンに生成AIを組み合わせた「Genesis」をデジタルツインプラットフォームに実装する。
米カリフォルニア州サニーベールに本社を置くMatterportは2023年6月26日、画像から3Dモデルを手軽に生成するデジタルツインプラットフォーム「Matterport」に、生成AIを組み込んだ「Genesis」を年内にもリリースすると発表した。
Genesisでは、ChatGPTと同様にチャット形式で、設計やレイアウトの変更を指示すると、即座に3次元モデルに反映される一種の設計自動化=ジェネレーティブデザインが、正確な寸法で限りなく現実に近い3Dで可能になる。
Genesisは、Matterportの「Cortex AI」や「Property Intelligence」といったディープラーニングとコンピュータビジョンに、生成AIを組み合わせた新機能。専用カメラやスマホなどで撮影して、クラウドのMatterportで生成した正確な寸法の3D空間に、ChatGPTのようにチャット形式で3Dモデルの上部にあるジェネレーターへ指示を出すだけで、新しいデザインコンセプトや運用時のレイウトが自動で表示される。
例えば、「家具を取り除いて」と入力すると、数秒で3D点群モデルから家具のみを消去。また、「もし私の家が質素な(rustic look)インテリアだったら?」や「ミッドセンチュリーモダンにすると?」と打つと、それぞれの要求に応じたソファやテーブル、天井の梁(はり)などが瞬時に反映される。
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