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» 2023年06月28日 10時00分 公開

JFMA調査研究会の取り組みにみる、ESG/SDGsにFMはどう向き合うべきか?JFMA調査研究部会のFM探訪記(10)(1/2 ページ)

本連載では、日本ファシリティマネジメント協会(JFMA) 専務理事 成田一郎氏が「JFMA調査研究部会のFM探訪記」と題し、JFMA傘下で、マネジメントや施設事例、BIM×FMなどの固有技術をテーマにした合計18の研究部会から成る「調査研究部会」での研究内容を順に紹介していく。第10回は、SDGsにFMがどう向き合って取り組んでいるかJFMA調査研究部会を紹介する。

◆タスクフォースレポート「SDGsで変わるファシリティマネジメント」の発刊

「SDGsで変わるファシリティマネジメント −JFMA SDGsタスクフォースレポート2021」 「SDGsで変わるファシリティマネジメント −JFMA SDGsタスクフォースレポート2021」

 日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)では、2019年末よりSDGsについてタスクフォースを立ち上げ、調査研究活動を始めた。

 これまでの成果として、タスクフォースメンバーによる調査研究とワークショップの内容、17人の有識者へのインタビュー、2回のシンポジウム、2回のJFMA海外視察調査団報告などをまとめ、書籍として2021年8月に「SDGsで変わるファシリティマネジメント −JFMA SDGsタスクフォースレポート2021」(A4、p186ページ)として発刊した。これはSDGsとFM関連をまとめた初めての書であり、“知の集約書”といえるだろう。

連載バックナンバー:

JFMA調査研究部会のFM探訪記

本連載では、日本ファシリティマネジメント協会 専務理事 成田一郎氏が「JFMA調査研究部会のFM探訪記」と題し、日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)傘下で、マネジメントや施設事例、BIM×FMも含めた固有技術をテーマにした合計18の研究部会から成る「調査研究部会」での研究内容を順に紹介していく。

◆調査研究部会特集号「ESG/SDGsとファシリティマネジメント」の発刊

 SDGsは、知識として終わるものではなく、実践が伴わなくては意味がない。ノウハウ集や実践事例集をつくるという手もあるだろうが、私たちは“自分事”として向き合い、一歩踏み出すこととした。

 JFMAには、調査研究委員会のもと、18の調査研究部会があり、それぞれのテーマで活発な活動を行っている。SDGsタスクフォースリーダー 似内志朗氏は、調査研究委員長も務める。そこで、各部会長に有志としての参加をお願いした。

「ESG/SDGsとファシリティマネジメント」 「ESG/SDGsとファシリティマネジメント」

 今まで、テーマは各部会独自に決めて活動しているのが常のため、調査研究部会は統一テーマのもとで活動したことはない。SDGsタスクフォースでは、それぞれの視点でSDGsについて検討してもらった。SDGsに対しては、多様なアプローチがあっていいはずで、それこそが価値がある。SDGsの勉強会からはじめる部会、事例を研究する部会、17の目標別に研究する部会、SDGsの視点から部会としての課題の発見やFMの在り方、取り組み方を検討する部会――の各部会が“自分事”として一歩踏み出したのだ。それゆえ報告書も定型のパターンに収めていない。それらの成果を報告書「ESG/SDGsとファシリティマネジメント」(「JFMA JOURNAL-R6 JFMAジャーナル別冊 調査研究部会 特集号2023」A4、p108)として2023年4月に発刊した。

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