VUILD、木材をデータ化して管理/販売できるプラットフォームのα版リリースデジファブ

VUILDは、スマートフォンにより木材をデータ化して管理、販売できるデジタルプラットフォーム「EMARF scan」のα版をリリースする。同サービスにより、これまで廃棄していた未流通材を活用することが可能となる。

» 2023年05月11日 08時00分 公開
[BUILT]

 VUILDは2023年4月13日、スマートフォンにより木材をデータ化して管理、販売できるデジタルプラットフォーム「EMARF scan」のα版をリリースすると発表した。

 同サービスは、スマートフォンで撮影するだけで木材をDXFデータに変換できるものだ。また、材木の一元管理および販売も可能となっている(α版では決済機能は未搭載)。

木材デジタルプラットフォーム「EMARF scan」のイメージ 木材デジタルプラットフォーム「EMARF scan」のイメージ 出典:VUILDプレスリリース

 α版は、全国150カ所以上の「ShopBot」(同社の3D木材加工機)オーナーや、全国の林業従事者を対象とする。

 同サービスにより、木材の生産過程で生じる非規格材や木材を加工過程で生じる不ぞろいな端材など、これまで廃棄していた未流通材を活用することが可能となる。

未流通材の例 未流通材の例 出典:VUILDプレスリリース

 また、生産者と購入者が直接取引できるようになるため、流通プロセスの簡略化や低価格化などにも寄与することが期待される。

 同社は、木製モノづくりのデザインからパーツ加工するまでをオンライン完結できるクラウドサービス「EMARF」を以前より提供している。今後は、EMARFの一般ユーザーも「EMARF scan」で登録した材木をEMARF上で閲覧、選択できるようなサービス開発を目指す。

今後のサービス展開イメージ 今後のサービス展開イメージ 出典:VUILDプレスリリース

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