■建設技術者における女性活用
次に、建設業の女性比率では、他業種も含めた全職種における女性比率は、2000年の40.9%から、2020年には45.3%と、女性の割合が高まっている。一方で、建設技術者の女性比率は、極めて低いものの、2000年の3.4%から上昇傾向が続き、2020年には9.0%と、女性比率が高まっている。だが、建設業以外も含めた技術者全体の女性比率は12.5%なため、建設業で技術者として活躍する女性は増えているものの、他業種と比較するとまだ少ない(図表7)。
さらに、女性建設技術者の内訳では、2020年には建築技術者の女性比率が12.9%だったのに対し、土木測量技術者は5.5%。土木測量技術者は、女性比率の低さが顕著だと判明した(図表8)。
■建設技能工の就業者数は減少傾向が続く
建設技能工数(建設・採掘従事者)で比較可能な2010年以降の推移は、2010年の266万3930人から2015年には256万2090人(2010年比3.8%減)、2020年には244万7470人(2015年比4.5%減)と、減少傾向が続いている(図表9)。人材不足による工事の遅れなどを防ぐためにも、建設技能工の確保は喫緊の課題となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.