大成建設とクリフは、生産機器の発熱による室温変化に対応した空調制御システム「T-Optimus Control System」を開発した。クリーンルーム内の室温変化に合わせて、自動的に空調風量を調整できる。
大成建設は2022年12月15日、クリフと共同で、生産機器の発熱による室温変化に対応した空調制御システム「T-Optimus Control System」を開発したと発表した。
同システムは、クリーンルーム内の室温変化に合わせて自動的に空調風量を調整することが可能。大成建設によると、一定量の風量で送風していた従来の空調と比較して、30%程度空調エネルギーを削減できるという。
また、空調風量が変動した場合でも、清浄度維持に要する空調風量を適切に設定することで、クリーンルームの清浄度を常に保持できる。
加えて、高分解能型変風量装置や室圧調整ダンパーにより、空調風量が自動的に変動した際の室圧変動を抑制する。隣接する室内空間との空気の出入りを防ぎ、清浄度を保持する。
同社は今後、医薬品製造施設や研究施設などエネルギーを多く消費する施設に向けて同システムの提案を進める。
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