大成建設は、同社開発の環境配慮コンクリート「T−eConcrete/建築基準法対応型」を適用した場所打ち鉄筋コンクリート杭工法「T−EAGLE杭工法」の技術認証を取得した。T−EAGLE杭工法で同コンクリートの使用が可能となり、従来のコンクリートの場所打ち杭に比べ、CO▽▽2▽▽排出量を最大60%程度削減できる。
大成建設は、同社開発の環境配慮コンクリート「T−eConcrete/建築基準法対応型」を適用した場所打ち鉄筋コンクリート杭工法「T−EAGLE杭工法」の技術認証を取得。T−EAGLE杭工法で同コンクリートの使用が可能となった。従来の普通ポルトランドセメント配合によるコンクリートの場所打ち杭に比べ、CO2排出量を最大60%程度削減ができるという。
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、建設現場ではCO2排出量の削減が重要な取り組みの1つだ。しかし、建築物の基礎の一般的な場所打ちコンクリート杭工法では、これまで「高炉セメントC種」を用いたコンクリートの適用について技術認証を取得しているものはなく、同コンクリートを用いて杭を施工する際には、建築物ごとのコンクリート強度の確認など、品質を個別に実証する必要があった。
そこで、同社は、高炉セメントC種に該当するT−eConcrete/建築基準法対応型を場所打ち杭へ適用するため、杭の品質管理・施工管理方法を整備し、ベターリビング立会いのもと、同コンクリートを実大杭に打込む現場実証実験を行った。その結果、コンクリート強度が所定の値を満たし管理方法の適切さが確認された。
このように、同コンクリートが普通ポルトランドセメントによる場所打ち杭と同等以上の強度や耐久性の場所打ち杭を構築できることを確認し、T−EAGLE杭工法で使用できるコンクリートとして建設技術審査証明を取得した。
評定取得でT−EAGLE杭工法が中層建築物にも適用可能に
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