クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメントは、境古河ファシリティを通じて、物流施設「(仮称)LF境古河」の開発を進めている。
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は、グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメントが境古河ファシリティを通じて、茨城県猿島郡境町で約5万平方メートルの開発用地を取得したことを2022年12月16日に公表した。今回の用地では、2025年1月の竣工を目指し、物流施設「(仮称)LF境古河」を開発する。
開発地は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「境古河インターチェンジ(IC)」から約2.2キロの場所にあり、下小橋工業団地内に位置している。現在、圏央道では、「久喜白岡ジャンクション(JCT)」から茨城県区間までの4車線化工事が進められている他、国道354号境岩井バイパス、新4号国道に接続する古河境バイパスの開通が予定されているため、交通利便性が高まり、関東と東日本の広域配送拠点として物流拠点が集積されることが期待されている。
LF境古河は、S造地上4階建てのマルチテナント型物流施設で、大型ランプウェイを備える。建物内に設置するトラックバースは、利用することで、45フィートコンテナ車を含む大型車両が各階へ直接接車できるように仕上げる。
施設内のテナント区画は、1フロア最大約2.4万平方メートルで、フロアの分割により施設全体で最大16テナントが入居可能とする見込みだ。加えて、約450台分の駐車場を確保し、倉庫空調の全館設置に対応する電気容量を用意し、さまざまなテナントのニーズに応じる。さらに、建物内にはカフェテリアや売店などを配置し、施設内で働く人やドライバーにも配慮した快適な空間を提供する。
環境配慮に関して、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」のAランク認証や建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」の5スター、「ZEB Ready」認証を取得する見通しだ。また、太陽光発電事業者が、太陽光発電設備を屋根に搭載する、BCP対策について、受変電設備と非常用発電機を建物の上部に設ける。
LF境古河は、S造地上4階建てで、延べ床面積は約11万2000平方メートル。所在地は茨城県猿島郡境町下小橋838-3で、敷地面積は約5万平方メートル。用途地域は工業専用地域。設計・施工はJFEシビルが担当し、着工は2023年7月で、竣工は2025年1月を予定している。
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