ディープラーニングの進化に伴い、AIの精度が大きく向上したことで、さまざまな分野でAIが積極的に導入されています。特にビジネス領域での活用が目立つのが、画像認識の分野です。今回は画像認識AIがもたらす不動産業界の変革などについてレポートします。
画像認識とは、AIによって画像内に“何が映っているか”の特徴を把握し、それが何なのかを識別して検出する技術です。リビングが映る物件画像を例にすると、テーブルやソファ、エアコンなどが映っていると判断することができます。
画像認識AIは、画像内の物体を識別する物体認識や、物体を識別するだけでなく位置を特定する物体検出、画像内の数字や文字を識別する文字認識(OCR)などさまざまな種類があります。
特に、異常検知とよばれる画像認識は、正常な状態や異常な状態の画像を学習させることで、農業では育成不良の苗の識別や農作物の収穫日の予測、インフラ業界では橋梁(きょうりょう)やトンネルのコンクリートのひび割れなど、日々の点検作業の効率化につながっています。
★アットホーム連載バックナンバー:
本連載では、アットホームの不動産市場や不動産テックなどの各専門分野に長けた執筆陣が、法令改正に伴う消費者動向や不動産分野でのAI先端活用例について、各回テーマを設定し、現状と今後の予測について独自分析していきます。
昨今、さまざまな業界で人口減少や少子高齢化の影響で、働き手不足が深刻化しており、AIを活用することが、業務の属人化の解消や生産効率の向上を支える手段の1つとして注目されています。
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