三井ホームは、東京都新宿区須賀町で、都市型木造マンション「MOCXION 四谷信濃町」の開発を進めている。
三井ホームは2022年12月2日、東京都新宿区須賀町で開発を進めている都市型木造マンション「MOCXION 四谷信濃町」の構造躯体見学会を開いた。会場では、三井ホーム 井上泰成氏が、MOCXION 四谷信濃町の概要を紹介した。
三井ホームの井上氏は、「MOCXION 四谷信濃は、当社の既存顧客である施主が保有する地上4階建ての賃貸マンションで、施主の土地で開発が進められている。なお、施主は、2021年12月に東京都稲城市百村で竣工した都市型木造マンションのMOCXION INAGIを見学し、木造マンションの特徴やコンセプトに共感したことで、木造マンションの事業化が決定した」と話す。
MOCXION 四谷信濃町では、MOCXION INAGIと同様に、独自の高性能屋根断熱パネル「ダブルシールドパネル(DSP)」や新仕様の遮音界壁、高性能床遮音システム「Mute(ミュート)」を導入する。
DSPは、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)を芯材とし、広葉樹のチップなどを積層・圧縮した構造用面材(OSB)を両面接着したサンドイッチパネルで、スレート瓦をのせた場合、水平距離で最大5メートル以上にわたり中間支持を必要としない。高断熱性については、DSPにより屋根自体が優れた断熱効果を発揮し、室内に外気温の影響を与えにくい。
さらに、DSPは、堅牢な断熱構造材のため屋根型を選ばず使え、断熱と気密の施工を不必要とし、作業工程はパネルをのせるだけで工期の短縮に役立つ他、石こうボードなどの耐火被覆で耐火性能を確保でき、環境性では日本建材・住宅設備産業協会の「ホルムアルデヒド発散等級表示登録書」で最も発散量の少ない表示を取得している。
新仕様の遮音界壁は、ロックウールや強化せっこうボード、フレーム、パーティクルボードなどから成り、壁厚が約29センチでありながら壁倍率は27倍で、フレームとパーティクルボードの間に空気層を設け、遮音性能を「D-45」とし、建築学会の遮音性能基準では2級に相当する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.