コムシス情報システムは、「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2022」でAIを用いた2種類のソリューションをPRした。フルハーネスやヘルメットの装着具合をAIで点検する「AIJO Safety」と、人の動きや骨格を認識して作業内容を判別する「AIJO Site Monitor」だ。
コムシス情報システムは、メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2022の「第9回 東京 労働安全衛生展」(会期:2022年7月20〜22日、東京ビッグサイト)で、AIを活用して作業現場の安全性を高めるソリューションとして、「AIJO Safety」と「AIJO Site Monitor」を紹介した。
コムシス情報システムは、社内に通信に関するインフラの構築部門を持ち、通信鉄塔に登るような危険性を伴う現場業務を多く手掛けている。こうした高所作業では、フルハーネス(墜落制止用器具)の装着が義務化されているが、管理者が正しく着用しているかを確認するのは現実には難しい。
かつては、フルハーネスの着用点検を安全品質管理部のスタッフが目視であたっていた。しかし、確認は毎朝必要であり、現場数も100カ所を超えると、作業の開始前に全現場の状況を把握することは大変な負担となっていた。AIを活用した点検作業の自動化は、負担を大幅に減らせる。
今回ブースで紹介した安全装備の点検ソリューション「AIJO Safety」は、こうした問題を踏まえて、コムシス情報システムが自社グループ内に導入した仕組みを外販したものだ。
AIJO Safetyは、クラウド型だが、現場に置かれる端末は、店舗や施設の入り口などに設置されている検温装置のような形状をしている。フルハーネスやヘルメットなどを正しく装着し、装置の前で立ち止まるだけで装着状態を点検。もし、ここで装着が正しくないと診断されるとアラートを発する。
AIJO Safetyが優れているのは、AIによる判定結果や個々の画像がクラウド上で管理されることにある。保管、検索、閲覧、ダウンロードが一元化できるので、仮に現場でアクシデントやインシデントが発生しても、その要因となった当日の状況を振り返って探れる。そのため、将来に向けて建設現場での安全性を高める学習にも役立つ。
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