カシワバラ・コーポレーションは、「リフォームに関する実態調査」を独自に実施し、その結果、リフォームを希望する理由上位はZ世代が「おうち時間」、ポスト団塊世代が「老後を見据えたリフォーム」のためと、世代間でリフォームに対する価値観の違いが明らかになった。
住宅の建築やリフォーム、マンション大規模修繕も手掛けるカシワバラ・コーポレーションは2022年10月3日、よりよい住まいを考えるきっかけづくりを目的に、「リフォームに関する実態調査」を全国20〜69歳の男女600人を対象にインターネットで実施し、調査レポートを公表した。
調査結果によると、中古住宅に関する意識については、「持ち家なし・リフォーム経験なし」と回答した200人に「住宅を購入する場合、中古住宅でも構わないと思いますか」と質問したところ、60.0%が「とても思う」「ややそう思う」と答え、新築ではなく中古住宅でも構わないと考える人は多いことが分かった。
中古住宅でも構わないと回答した120人に理由を聞いたところ、「新築住宅は価格が高騰しているから」が50.8%と、近年の新築住宅の価格高騰を理由に挙げた人は半数以上に上った。
続いて、「リフォームすれば綺麗(きれい)だから」が44.2%となり、リフォームをすることで中古住宅でも構わないと考える人が多数いることが判明した。
また、「あなたが中古住宅に住むとしたら、リフォームをしたいと思いますか」の質問に対しては、85.1%が「とてもそう思う」「ややそう思う」と約9割となり、中古住宅に住む場合はリフォームを希望する人が多いことがうかがえる。
リフォームに対する意識調査では、「あなたは現在の住宅をリフォームしたいしたかったと思いますか」という質問に、600人の回答者のうち、「とても思う」「ややそう思う」と回答した人は35%だった。
「リフォームをしたい/したかった」と答えた140人に「リフォームしたい/したかったと思う理由」を質問したところ、Z世代は「おうち時間/趣味の充実のため」が最多の35.7%、続いて「快適性/利便性の向上ため」が25.0%となり、Z世代は自宅で過ごす時間を充実させるためにリフォームを希望する人が多いと分かった。
一方、ポスト団塊世代は、「老後を見据えたリフォームのため」と「建物の老朽化のため」が最多の45.5%となり、ポスト団塊世代は現在の家で長く過ごすためのリフォームを希望する人が多く、Z世代との違いが露(あらわ)になった。
また、リフォーム経験者200人に対し、リフォームした場所を質問したところ、1位は「トイレ」で55.0%、2位は「浴室」で46.0%、3位は「キッチン」で41.0%の結果となった。
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