海老名市でZEB認証の最高ランクを取得した延べ12.2万m2の物流施設が竣工、三井不動産リテール&ロジスティクス(1/4 ページ)

三井不動産は、神奈川県海老名市で開発を進めていた物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク海老名I(MFLP海老名I)」が2022年9月20日に竣工したことを公表した。また、2022年9月25日には、子供を中心とした地域住民に使用前の三井不動産ロジスティクスパーク海老名Iを開放し、見学会や防災教室といった学びの場を提供するイベントを開いた。

» 2022年10月04日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

 三井不動産は、神奈川県海老名市で開発を進めていた物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク海老名I(MFLP海老名I)」が2022年9月20日に竣工したことを同日に発表した。当日にはMFLP海老名Iで内覧会を開いた。

 会場では、三井不動産 ロジスティクス本部 ロジスティクス事業部 事業グループ 統括 田中耕一郎氏がMFLP海老名Iの特徴を紹介した後、MFLPIの内覧会を行った。

使用する全ての電力をグリーン電力に

三井不動産 ロジスティクス本部 ロジスティクス事業部 事業グループ 統括 田中耕一郎氏

 三井不動産の田中氏は、「MFLP海老名Iは、MFLPシリーズのフラグシップとなる物流施設で、最大の特徴は、グリーン電力提供サービスを活用し、使用する全ての電力をグリーン電力としたことで、ZEB認証の最高ランクを取得したことだ。建物のデザインに関しては、オーストラリアのデザイン事務所“JACKSON TEECE(ジャクソンティース)”が担当し、外観のデザインは“Organic Flow(オーガニックフロー)”をコンセプトに掲げ、自然への敬意を込めて有機的なパターンを抽象化したファサードとした。具体的には、建物の外装に木彫のルーパーを配置し、季節や陽ざしの変化に合わせて、建物イメージが変わるように仕上げた」と話す。

 続けて、「一方、2階のサブラウンジと6階に設置されたスカイラウンジのデザインは、LIAISON(リエゾン)が担い、“Feeling Natural(フィーリングナチュラル)”をコンセプトに、内装に用いられた木の色合いを生かし、オフホワイトカラーとベージュを基本色に、明るさや親しみやすさ、外気を感じられる空間とした。一方、敷地内のランドスケープデザインは、塙ランドスケープデザインが務め、“海老名の森・グリーンインフラ”をコンセプトに、桜を含む約1500本の高中木や約1万5000本の低木を植樹し、近接する海老名運動公園との緩衝帯に緑豊かな景観を実現している」と語った。

「三井不動産ロジスティクスパーク海老名I」の外観
「三井不動産ロジスティクスパーク海老名I」の全体図
「三井不動産ロジスティクスパーク海老名I」の模型
「三井不動産ロジスティクスパーク海老名I」の敷地から見える「海老名インターチェンジ」
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