福岡市博多区で延べ1.1万m2のBTS型物流施設が竣工、清水建設リテール&ロジスティクス

清水建設は、福岡空港に近接する福岡県福岡市博多区の所有地で開発を進めてきた物流施設「S.LOGi福岡空港」が竣工したことを公表した。S.LOGi福岡空港は、西日本鉄道が一括賃借し、九州とアジアを結ぶ国際物流の中枢拠点「福岡ロジスティクスセンター」として2022年9月1日から運営を開始している。なお、今回の施設は、清水建設の投資開発事業で開発され、総事業費は約30億円。

» 2022年09月12日 13時00分 公開
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 清水建設は、福岡空港に近接する福岡県福岡市博多区の所有地で開発を進めてきた物流施設「S.LOGi(エスロジ)福岡空港」が完成し、2022年8月30日に竣工式を行った。

福岡空港の貨物地区から約850メートルの場所に位置

 開発地は、福岡空港の貨物地区から約850メートルの場所にあり、福岡都市高速環状線「半道橋インターチェンジ」から約500メートルのエリアに立地し、福岡港からも7キロ圏内にある物流好適地。

 加えて、航空フォワーダー(航空貨物輸送事業者)の物流拠点として絶好のロケーションを備えていることから、清水建設は、国内大手のフォワーダー企業で国内大手である西日本鉄道への一括賃貸を前提に、一定の施設汎用性を確保しながら、西日本鉄道の希望条件に沿って、S.LOGi福岡空港の開発を進めてきた。

 S.LOGi福岡空港は、柱がRC造で梁(はり)がS造のハイブリッド構造(一部S造)地上4階建てのBTS型物流施設で、倉庫スペースは1フロアあたり最大約2500平方メートルを確保できる。

「S.LOGi福岡空港」の完成イメージ 出典:清水建設プレスリリース

 各階の有効高さは5.5メートルで、床荷重は1階が1平方メートル当たり2.0トン、2〜4階が1平方メートル当たり1.5トンとなっており、40フィートコンテナトレーラーに対応した高床バースも設置している。さらに、航空貨物輸送のニーズに対応するため、3階のフロア半分に生鮮類などをストック可能な温度帯管理機能を設けた。

 なお、清水建設は2007年に物流施設ブランド「S.LOGi」シリーズの開発をスタートし、テナント企業のニーズへ柔軟に応じる「汎用性」と「可変性」を重視した物流施設の賃貸事業を首都圏中心に展開している。これまで圏央道と外環自動車道沿いの5カ所に7棟、計30万平方メートル近くの物流施設を開発し、保有物件はいずれも満床で稼働している。

S.LOGi福岡空港の概要

 S.LOGi福岡空港は、柱がRC造で梁(はり)がS造のハイブリッド構造(一部S造)地上4階建てで、延べ床面積は1万1558平方メートル。所在地は福岡県福岡市博多区東那珂二丁目1番51号で、敷地面積は5575平方メートル。用途は物流倉庫、事務所、駐車場。設計・施工は清水建設が担当し、工期は2021年6月〜2022年8月。

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