大阪府茨木市で延べ11.5万m2のマルチテナント型物流施設が竣工、彩都はなだ開発リテール&ロジスティクス

大和ハウス工業と大和ハウスグループのフジタが共同出資し組成した彩都はなだ開発は、大阪府茨木市の産業団地「茨木北テクノタウン」内で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「DPL茨木北」が完成したことを公表した。

» 2022年09月14日 13時00分 公開
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 大和ハウス工業と大和ハウスグループのフジタが共同出資し組成した彩都はなだ開発は、大阪府茨木市の産業団地「茨木北テクノタウン」内で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「DPL茨木北」が2022年8月31日に竣工したことを同年9月7日に発表した。

新名神高速道路「茨木千提寺IC」から約1.6キロの場所に位置

 関西圏では、EC(電子商取引)関連の物流量増加を要因に、マルチテナント型物流施設への需要が堅調に推移しており、首都圏や中部圏に比べ低い空室率を維持している。

 なかでも、大阪府内は、南港や天保山などの湾岸地域で物流施設の開発が進んでいたが、新名神高速道路の開通(2023年度全線開通予定)に伴い、茨木市や高槻市といった内陸部で物流施設の開発が増えている。

 こういった状況を踏まえて、大和ハウス工業とフジタでは2015年10月に、茨木市の彩都東部中央東土地区画整理事業地内で産業団地である茨木北テクノタウンの開発を開始した後、2020年11月1日に茨木北テクノタウン内でDPL茨木北の開発に着手した。

マルチテナント型物流施設「DPL茨木北」 出典:大和ハウス工業プレスリリース

 開発地は、関西圏内陸部の北摂エリアで、流通加工・物流関連企業の倉庫などが集積しているだけでなく、新名神高速道路「茨木千提寺インターチェンジ(IC)」から約1.6キロの場所にあり、名神高速道路「茨木IC」から約6.4キロの地域に位置し、近畿エリアから西日本エリアまでアクセスできるエリアに立地している。

 さらに、「大阪国際空港(伊丹空港)」から20キロ圏内と空路輸送にも対応し、近隣には生活環境が整った彩都西地区をはじめとした大規模ニュータウンがあるため、職住近接の就労環境が整っている。

 DPL 茨木北は、プレキャスト・プレストレストコンクリート造(一部S造)地上5階建てで、最大10社のテナント企業が入居できるマルチテナント型物流施設となっている。

 建物内には、テナント企業の従業員が仕事と子育てを両立可能なように、施設内で働く従業員専用の保育所を完備した。配置された保育所は、ママスクエアが運営を担当し、0歳から5歳までの子供を預けられ、最大10人の保育に応じる。

 BCP対策に関しては、地震発生時に荷物や設備のダメージを最小限に抑えられ、建物の機能を保てるように、免震システムを導入している。免震システムは、揺れを減らせるため、上層階の荷崩れを抑制し、短時間で事業の再開が行える。

DPL茨木北の概要

 DPL茨木北は、プレキャスト・プレストレストコンクリート造(一部S造)地上5階建てで、延べ床面積は11万5772.50平方メートル。所在地は大阪府茨木市彩都はなだ二丁目2番1号で、敷地面積は5万69.51平方メートル。賃貸面積は9万3082.23平方メートル。

 設計はフジタ一級建築士事務所が担当し、施工はフジタ・大和ハウス工業特定建設共同企業体が担い、着工は2020年11月1日で、竣工は2022年8月31日、稼働開始日は2022年9月1日。

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