パスコは、森林整備の促進を支援するため、境界明確化作業の効率化に有効な森林内での現地調査ツールとして「SmartSOKURYO POLE」のサービス提供を行っている。SmartSOKURYO POLEは、利用することで、これまで多くの労力を要してきた森林内での境界明確化作業の効率を改善するとともに、特別な知識や経験に左右されない現地調査が可能となる。
パスコは、森林整備の促進を支援するため、境界明確化作業の効率化に有効な森林内での現地調査ツールとして「SmartSOKURYO POLE(スマートソクリョウポール)」のサービス提供を2022年8月9日に開始した。
林業の成長産業化と森林情報の適切な管理を行うためには、所有者情報や森林境界の明確化が必要だ。しかし、林業離れや所有者の高齢化などにより、所有者や森林境界が不明確な森林が増えてきたことから、森林整備が円滑に行われず、森林が荒廃するなど、さまざまな問題が生じている。
解決策として、政府は、2019年4月に「森林経営管理制度」を開始し、手入れの行き届いていない森林の管理を進めているが、森林境界明確化と不明所有者の発見が課題となっている。
そこで、パスコではリモートセンシング技術を活用した森林境界明確化のサービスなどで、自治体や林業経営会社の森林整備を後押ししてきた。
その中で、これまで多くの労力を要して行われていた森林境界明確化の現地作業を効率化する目的で、SmartSOKURYO POLEを開発し、調査ツールとして運用してきた。その後、森林の整備を行う自治体や林業経営会社から「利用してみたい」との声が寄せられ、SmartSOKURYO POLEのサービス提供に至った。
SmartSOKURYO POLEは、本体が軽量で持ち運びが容易なだけでなく、単独での計測調査が可能で、パスコ独自開発のアプリを使用し、簡単な操作で計測調査が行え、従来2〜3人で行っていたコンパス測量と比較して半分以下の人員で短時間で現地調査が実施できる。
さらに、あらかじめ登録しておいた調査地点までの距離と方向を案内するナビゲーション機能を備えており、目標地点を探索する時間の短縮にも応じる。
加えて、森林内での利用に適した「2周波マルチ GNSS レシーバー」を採用している他、森林内での受信状況を改善する高性能アンテナを備え、リアルタイムに座標が測れ、計測結果もその場で確かめられるため、作業の手戻りも抑えられる。
なお、SmartSOKURYO POLEは、本体、スマートフォンとアプリ、通信サービスとソフトウェア、故障時の代替機貸与、サポートサイトなどで構成される定額サービスで、契約期間は1年あるいは3年から選べる。1年契約の場合は価格が70万円で、3年契約では価格が140万円(いずれも税別)。
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