あいおいニッセイ同和損害保険は、同社が有する自動車走行データを用いた路面状況把握システムを開発した。同システムを用いた路面状況把握サービスを2023年度までに構築し、地方自治体や道路管理会社などに提供する計画となっている。
あいおいニッセイ同和損害保険は2022年7月6日、同社が有する自動車走行データを用いた路面状況把握システムを開発したと発表した。同システムを用いた路面状況把握サービスを2023年度までに構築し、地方自治体や道路管理会社などに提供する計画となっている。
同システムは、緯度経度や走行速度、3軸加速度などの走行データを同社のテレマティクスデバイスにより取得し、路面状態に異常が生じている可能性がある箇所を推定してマップ上に可視化する。
また、それぞれの異常箇所に対して、検出割合や推定損傷度合いといった詳細情報も提供する。
同技術開発にあたっては、前田建設工業や前田道路の協力のもとに実証実験を実施し、有用性を確かめた。同システムを用いたサービスを用いることで、専用車両や専用装置を用いずに低コストで道路管理業務を効率化できる。
グループ事業会社の三井住友海上火災保険の損傷箇所検知技術と組み合わせた統合サービスの提供も検討する。同技術は、ドライブレコーダーの映像を用いて路面の損傷箇所を検知するものだ。
さらに今後は、路面のひび割れやわだち掘れといった損傷内容の分類や、IRIなどの路面状態評価指標の算出、マップ上への異常箇所の画像表示といった機能の開発も検討する。
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