クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは、奈良県生駒郡安堵町でマルチテナント型物流施設「LF奈良ANNEX」が着工したことを公表した。グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメントは、奈良中央アネックスを通じて2022年4月27日に安全祈願祭を行った。
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は、奈良県生駒郡安堵町でマルチテナント型物流施設「LF奈良ANNEX」が着工したことを2022年5月16日に発表した。
開発地は、西名阪自動車道「大和まほろばスマートインターチェンジ(IC)」から約1.5キロの場所にあり、同自動車道「法隆寺IC」から約3キロとアクセスに優れる。
周辺には、奈良県最大級の工業団地である昭和工業団地を中心とする産業集積エリアがあることから、県内の地域配送拠点や大阪、京都、名古屋方面への広域配送拠点としての需要が見込まれる。開発地から30分圏内には、約46万人の労働人口があり、雇用を確保しやすい。
LF奈良ANNEXは、S造地上4階建てで、柱スパンは間口11.5×奥行き9.5メートル。倉庫の梁(はり)下有効高さは5.5メートルで、床荷重は1平方メートル当たり1.5トンを確保し、4基の荷物用エレベーターと4基の垂直搬送を備えたボックス型の物流施設として、2基の垂直搬送機を増設することにも対応する。
テナント区画は、最大4テナントが入居でき、最小賃貸面積は約7900平方メートルで、1棟全体(3万7600平方メートル)の利用に応じ、効率的な荷役業務を実現する見通しだ。さらに、保管機能を重視したテナントニーズに対応し、アメニティーとして共用部に休憩室を設ける。
加えて、建築環境総合性能評価システム「CASBEE Aランク認証」や建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」の「5スター」を取得し、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロあるいはマイナスに限りなく近い建築物を示す「ZEB Ready認証」も獲得する見込みだ。
環境配慮に関しては、太陽光発電会社が屋根に太陽光発電設備を配置する。BCP(事業継続計画)対策については、24時間稼働に対応する非常用発電機を完備し、緊急事態に備える。
LF奈良ANNEXは、S造地上4階建てで、延べ床面積は約3万7600平方メートル。所在地は奈良県生駒郡安堵町大字岡崎367番19外で、敷地面積は約1万9300平方メートル。着工は2022年5月で、竣工は2023年7月を予定している。
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