茨城県常総市で日本GLP初の冷凍冷蔵専用BTS型物流施設が竣工、ムロオの専用施設にリテール&ロジスティクス

日本GLPは、茨城県常総市で開発を進めていたBTS型物流施設「GLP 常総II」の竣工式を2022年4月6日に開催した。GLP 常総IIは同社初の冷凍冷蔵専用BTS型物流施設となる。

» 2022年04月22日 13時00分 公開
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 日本GLPは、茨城県常総市で開発を進めていた物流施設「GLP 常総II」が2022年4月6日に竣工したことを同日に発表した。

都心からの距離は約48キロ

 開発地は、都心からの距離が約48キロで、圏央道「常総インターチェンジ(IC)」に近く、物流拠点として優れている。北関東3県や東京都、千葉県、埼玉県へは90分以内に配送可能で、食品加工工場が集積する東北エリアと首都圏を結ぶ食品流通の拠点としても役立つ。

 GLP 常総IIは、国内最大級のチルド物流ネットワークを持つムロオの専用施設として1棟全体の賃貸借契約を締結している。ムロオでは、北関東で拡大する業務の集約を進める中、GLP 常総IIを関東エリアの大型店舗向けの配送拠点として活用し、GLP 常総IIでは冷凍、冷蔵、常温といった3温度帯の配送商品を取り扱う予定だ。

「GLP 常総II」の外観 出典:日本GLPプレスリリース
「GLP 常総II」の内観 出典:日本GLPプレスリリース
「GLP 常総II」の内観 出典:日本GLPプレスリリース

 また、低温物流市場は2023年度には市場規模が約1.8兆円に拡大すると予測されており、冷凍冷蔵機能を備える物流施設へのニーズも高い水準にあることを踏まえ、GLP 常総IIの開発では、日本GLPとムロオが密接に連携することで、予定工期の短縮を実現した。

 冷凍庫に使用する冷却設備については、国が推奨する省エネ型自然冷媒機器の補助対象に採択され、環境にも配慮した高効率の設備を採用している他、冷凍冷蔵事業の恒常的な人手不足や大規模化した倉庫スペースの解決策として、自動ラック倉庫やマテハンなどの導入を支援している。環境配慮に関しては、建築環境総合性能評価システム「CASBEE認証」を取得した。

GLP 常総IIの概要

 GLP 常総IIは、耐震構造のS造地上2階建てで、延べ床面積は3万6793.26平方メートル。所在地は茨城県常総市三坂新田町2004で、敷地面積は4万1158.16平方メートル。着工は2021年2月、竣工は2022年3月。

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