キャタピラージャパンは、従来機と比較して、最大20%のメンテナンスコスト削減と最大10%の生産性向上を実現した次世代ホイールローダー「Cat 980」と「Cat 982」の販売を開始した。
キャタピラージャパンは、次世代ホイールローダー「Cat 980」と「Cat 982」を2021年12月16日に発売した。
両機は、実績のあるMシリーズホイールローダー「980M」「982M」をベースに開発されたもので、980Mや982Mと比較して最大20%のメンテナンスコスト削減と最大10%の生産性向上を実現する他、「オフロード法」の2014年基準をクリアしている。
具体的には、エンジンオイルやエンジンオイルフィルターの交換間隔が1000時間で、作動油の使用可能時間が6000時間なため、従来機と比較してメンテナンスにかかる時間とコストが少なく、「リモートフラッシュ」と「リモートトラブルシュート」の機能を備えており、遠隔で搭載されたソフトウェアの更新やマシンの状況を確かめられ、万が一のトラブルにも迅速に対応する。
加えて、標準装備の「Catペイロード with アシスト」はバケットに積んだ土砂などの重さを高い精度で計量し、オペレーターはキャブに装着されたディスプレイの表示を見ながら、目標重量に合わせて積み込み作業を行え、過積載および過少積載を防げ、現場の効率を高められる。
オプションの「Cat アドバンスドペイロード with アシスト」を活用すれば、車体に「IMU センサー」「バケットチルト」「圧力センサー」などを取り付けられ、より高精度な計量を行えるようになるだけでなく、目標重量になるように自動的にバケット積載量を調整する「チップオフアシスト機能」を使える。
さらに、搭載された「オートセットタイヤ機能」により適切な積載を促し、タイヤスリップと積み込み時間を減らすことで、タイヤ寿命の延長、バケット積載量の増加、燃料消費量の低減を後押しする。また、バケットの積み込みサイクルを自動化した「オートディグ」を有しているため、常に高いバケット充填率を保ち、生産性を最大10%向上させる。
安全性に関しては、標準装備の「高解像度リアビューカメラ」で、車両後方を見やすくし災害のリスクを軽減する。高解像度リアビューカメラの映像には、ガイド線が付き、車両進行方向や垂直と水平が分かりやすい。オプションの「後方障害物検知機能」や「360 度カメラシステム」もマシン周辺の危険をチェックするのに有効で作業の安全性をアップする。
価格は、Cat 980 ホイールローダーが6614万7300円で、Cat 982 ホイールローダーが7440万2800円(いずれも販売標準仕様、港裸渡し、税別)。
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