大空間リビングと8トン壁、アキュラホームが“キリンと暮らせる家”耐震住宅

アキュラホームとアキュラホームグループ、スマートアライアンスビルダー(SABM)は、実物大倒壊実験の結果から開発した新商品「キリンと暮らせる家 超空間プレミア」を販売開始。オリジナルの「8トン壁」を採用し、コロナ禍で需要が高まる「広いリビング」のある自由な間取り、高い耐震性能とコストパフォーマンスを実現した。

» 2021年10月27日 08時00分 公開
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 アキュラホームとアキュラホームグループ、スマートアライアンスビルダー(SABM)は2021年9月28〜30日の3日間、土木研究所で「実物大倒壊実験」を実施。過去3回の実験で、巨大地震で大きな損傷なく倒壊しないことは実証済だが、今回は、コロナ禍で需要が高まる「広いリビング」のある自由な間取り、高い耐震性能とコストパフォーマンスの実現を目的とした。この結果から「超空間の家」をバージョンアップした、新商品「キリンと暮らせる家 超空間プレミア」を2021年10月2日から販売開始している。

「キリンと暮らせる家 超空間プレミア」イメージ 「キリンと暮らせる家 超空間プレミア」イメージ 提供:アキュラホーム
実物大のキリンが入る大空間リビング 実物大のキリンが入る大空間リビング 提供:アキュラホーム

 同社住生活研究所によると、コロナ禍の住まいニーズの1位は「広い開放的なリビング」だが、同時に柱や壁の少ない住まいへの安全性を不安視する声も多い。これまでは、高い耐震性と大空間、大開口、吹き抜けの両立は難しいと考えられ、また高い建築コストも課題であった。

 倒壊実験では、2階建て延べ床面積102平方メートル、1階リビングは34帖超、ワイド吹き抜けを設けた超空間の家を試験体とし、今後30年の間に、70〜80%の確率で起こるとされる首都直下型地震や南海トラフ地震の他、熊本地震、東日本大震災など、大災害をもたらした地震波で計10回加振した。

 実験3日目の倒壊実験では、床や壁、石こうボードなどを外した試験体に巨大地震の数倍の振動を加振し、大きな損傷なく住み続けられることを実証した。通常の耐力壁の6枚分の強さの、オリジナルの8トン壁が貢献した。

倒壊実験の様子 倒壊実験の様子 提供:アキュラホーム

 新商品は、この8トン壁を採用し、34帖超のリビング、広い吹き抜けとオープン階段など、無柱で間仕切りなしの大空間を実現。ワイド吹き抜けや、幅約3.5メートル、高さ2.2メートルのワイドハイサッシ、全館空調の「匠空調」、太陽光発電などを標準装備とした。価格は2階建て92平方メートル、税抜きで1765万円から。

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