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» 2021年10月19日 10時11分 公開

BIMビュワーアプリ「BIMx」がなぜ建築確認申請に有効なのか?実践的なワークフロー解説BIM確認申請(2/3 ページ)

[柳井完司,BUILT]

審査側の操作性も考慮されているHyper-Model

 建物求積図も、審査の際に「屋根掛かり部分はどこか」「セットバックなど算定位置は正しいか」などといった煩雑なチェックが求められることが多い。Hyper-Modelであれば、簡単に図面と3Dモデルを重ね合わせて表示して、すぐに確認できる。例えばモデルの切断面をオフにして図面をタップすれば、選択されて緑色になり、切断面を上下に動かすのも容易だ。つまり、審査側にはこれらを使ってスムーズにチェックしてもらえるというわけだ。さらにモデル上にある青色のマーカーから、関連図面へ即座にアクセスし、立面図や断面図も素早く開ける仕組みとなっている。

 2階平面図の画面で鈴木氏は、審査が必要な場合の記載例として、特例で審査免除とならない一般的規定「採光と排煙1/50開口のチェック」への対応について触れた。排煙系統について審査する際は、必要な寸法や計算を確認するが、同時にそれが「どのような位置にある建具なのか」を照合する必要がある。こうした場合、リンクしているモデル内の建具が青く表示され、建具モデル自体をタップすれば建具の仕様情報も見ることが可能だ。

2階平面図の建具(窓)をタップすると、3Dモデルが青く表示される

 鈴木氏によれば、今回の審査検証では参加者の多くがPCのみを利用する環境だったため、そうした環境でも導入しやすいBIMxのデスクトップ版に注目が集まった。BIMxデスクトップビュワーは最近のアップデートで一新され、いまやモバイル版とほぼ同等の表示や操作が可能となっている。

 BIMxに触れた多くの人が「2D図面だけでは分かり難い空間や形状の把握に役立った」と語っているが、多数の図面間を行き来して行われる審査時には、BIMxがその際の手間や時間の軽減に大きく貢献するだろう」と鈴木氏は語る。

BIMxデスクトップビュワーの操作画面

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