パナソニック モバイルコミュニケーションズは、従来機より処理性能やメモリとストレージの容量が向上した他、マイナス20〜プラス50度で操作可能な7.0型タブレット「TOUGHBOOK FZ-S1」を開発した。
パナソニック モバイルコミュニケーションズは、7.0型のタブレット「TOUGHBOOK (タフブック) FZ-S1」を2021年5月20日に販売開始した。発売に先立ち、オンライン記者発表会を2021年5月19日に開催し、同社 代表取締役社長 武藤正樹氏とプロジェクトマネジメント部 プロジェクトリーダー 土田敦氏は、TOUGHBOOKシリーズの歴史やTOUGHBOOK FZ-S1の機能を紹介した。
TOUGHBOOKシリーズは、最初の製品として屋外使用可能なノートPC「CF-25」が1996年にリリースされて以降、設備診断を扱う保守業や映像伝送サービスを展開するインフラ業、製造業、物流業をターゲットに、タブレットや小型端末(ハンドヘルド)など、さまざまなハードで発売され、シリーズ累計で680万台の販売実績を誇る。さらに、各業界で役立つTOUGHBOOK用アプリケーションもリリースしている。
今回リリースされたTOUGHBOOK FZ-S1は、屋外や冷蔵倉庫での作業が必要な業界から堅牢で低温と高温の環境に強いタブレットが望まれていることを踏まえて開発されたもので、従来機「FZ-B1」の後継機となる。
FZ-S1の操作可能温度はマイナス20〜プラス50度で、保管温度はマイナス30〜70度なため、冷凍冷蔵倉庫と酷暑の屋外現場でも使える。屋外での利用を考慮し、画面輝度を従来機より上げるとともに、透明度の高いクリアタイプの反射防止フィルムを画面に貼り付けているため、日差しがまぶしい環境でも画面の視認性に優れる。
防塵、防滴、防水性能はIP65/67に準拠しており、雨天やホコリが舞う環境での使用に応じている。耐衝撃・耐振動性能は米国国防総省によって開発された「MIL-STD-810H規格」に準拠した。加えて、パナソニック モバイルコミュニケーションズ独自の落下試験により、150センチの高さから動作時のFZ-S1をコンクリートに落としても壊れないことが分かっている。
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