REPORT OCEANは、世界における建設ロボット市場の動向を調査し、マーケットの規模が2020年から2027年までに78億8030万ドルに達することを予測した。
REPORT OCEAN(レポートオーシャン)は、世界における建設ロボット市場の動向をまとめた調査レポートを2021年3月15日に発表した。リサーチ対象のロボットは、壁と構造物向けの3Dプリンタ、建築物の解体機、壁を構築するためのれんがを配置する機械、現場で建築材料の輸送・監視に使用されるドローンなど。
調査の対象地域は、米国、カナダ、メキシコ、ドイツ、英国、フランス、イタリア、中国、日本、韓国、インド、ラテンアメリカ、中東、アフリカなど。
レポートでは、2019年における建設ロボットの世界市場規模を24億5070万ドルと評価し、2020年から2027年までにマーケットは78億8030万ドルに達して、年平均成長率(CAGR)は23.3%を記録すると予想している。建設ロボット市場が拡大する要因としては、建設ロボットを使用することで得られる労働者の安全や生産性の向上、施工品質のアップといった利点を列挙している。
現在、建設ロボット市場の中で急速に採用件数を伸ばしているロボットは、建築物用の3Dプリンタで、施工の自動化やコストが高い熟練労働者の代替手段、工事で生じる廃棄物の発生を最小限化することを目指し先進国で導入されている。
上記における3Dプリンタのように、今後建設ロボットは、工事の自動化を目的に各建設会社などが導入数を増やすとレポートでは予測している。また、こういった動きが影響し、建設ロボットの販売数が増加することに伴い、それぞれのメーカーが新たな建設ロボットを開発し、建設ロボット市場が活性化して、マーケットの拡大につながっていくとも見込む。
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