建設技術研究所は、次世代型パーソナルモビリティによる移動支援サービスの実証実験を2021年2月24〜28日の期間で行われた。モビリティによる公園利用者の周遊性向上を目指し、奈良県が実施。
建設技術研究所は2021年2月24〜28日にかけて、次世代型パーソナルモビリティによる移動支援サービスの実証実験を実施した。奈良公園の公園利用者の周遊性向上を目的としていた。
同実証実験は、奈良県が奈良公園魅力向上事業の「モビリティによる公園利用者の周遊性向上に資する社会実験」の事業者を募集。同社が事業者として採択されたもので、モビリティ社会実験を実施し、公園サービスとしての実用化を期待するものだ。
実証実験では、奈良公園内を誰もが快適に回遊できるようにするため、ZMPとWHILLの協力のもと、ZMPの自動運転一人乗りロボ「ラクロ」と、WHILLの次世代電動車いす「model C」の、2種類の次世代型パーソナルモビリティによる移動支援サービスを実施した。
実験中は誰でも無料で乗車可能で、実験実施ルートは「大仏殿前駐車場から二月堂付近」と「奈良公園バスターミナル〜若草山付近」の2ルートとした。
奈良公園は広大な敷地内に施設や名所が点在する。同事業は、駅や主要なバス停から公園内各所へ徒歩以外の移動手段がないことが多く、行きたくても行けないという現状があるため、二次交通としてのモビリティの可能性について社会実験を行い、検討することを目的としている。
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