内田洋行ITソリューションズは、物販や工事原価、保守修理の業務を一元管理する設備工事業向け基幹業務システム「スーパーカクテルCore 設備工事・保守」を開発し、2020年11月にリリースした。
全国設備業IT推進会は、設備分野の最新ソリューションを紹介するイベント「設備業ITフェア ONLINE 2021」(会期:2021年2月9〜10日)をオンラインで開催した。
会期中に繰り広げられたセミナーの中から、内田洋行ITソリューションズ 首都圏事業本部 ソリューション事業部 設備保守チームの担当者による「スーパーカクテルCore 設備工事・保守」をテーマにした講演を採り上げる。
スーパーカクテルCore 設備工事・保守は、2020年11月にリリースされた製品で、販売業務や売掛業務、工事業務、保守業務、在庫業務、購買業務、買掛業務をサポートするシステムで構成されており、物販や工事原価、保守修理の業務を一元管理する。
内田洋行ITソリューションズの担当者は、「スーパーカクテルCore 設備工事・保守は、物販や工事原価、保守修理の管理業務をまとめて管理できるため、売掛請求や買掛支払い、統計分析、収集したデータの解析を1つのシステム上で行える」と語った。
続けて、「ユーザーの用途に柔軟に対応し、例えば、工事の実行予算と原価の対比が必要な場合は、スーパーカクテルCore 設備工事・保守に案件を登録し、工事の内容を入力して実行予算をインプットした後、発注して、売上を入力すれば、工事の実行予算と原価を可視化できる。案件で生じる利益を算出するときは、案件を入力し、工事の内容を登録して、売上をインプットすれば利益が明らかになる」と補足した。
スーパーカクテルCore 設備工事・保守が搭載している物販業務向けシステムのワークフローは、顧客からの引き合いを基に見積りを入力し、受注処理を行い、必要であれば部材を発注する。仕入れの確認後は、在庫を管理し、納品物の出荷をチェックすると、売上として計上される。
工事業務向けシステムでの手順は、ゼネコンや工務店、施主などからの引き合いを案件として登録し、見積りと受注確度を管理する。案件情報とひも付けて見積りを作成し、受注したら、内容を登録し、実行予算を入力して、必要に応じて発注と仕入れを行い、実作業後に売上をインプットする。工事原価に関しては、専用コマンドを使用することで、収支が判明し、実行予算との対比が可能だ。
保守管理業務向けシステムは、定期点検とスポット点検の2種類に対応している。定期点検は既に作業内容とスケジュール、契約金額が確定している案件で、これらが決まってないものをスポット点検としている。
また、保守管理業務向けシステムでは、保守契約を発注者と結んだ後、システム内の契約台帳に保守対象の設備機器に関する情報を入力する。その後の運用では、必要に応じて部材の発注と仕入れを行い、保守の売上を計上し、発注者への費用請求までを一元的に行う。さらに保守への問い合わせは履歴として残り、定期点検以外のスポット点検用見積書や原価見積書も作成できる。
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