最初は、権限と役割設定を解説した。その際、参加学生を、意匠・構造・設備の3つの役割にグループ分けした。なぜかと言うと、各役割でどのようにBIM 360の見え方が違うのかを体験してもらうことを意図的に狙ったためだ。プロジェクトメンバーのワークスペースを作成するBIM 360のTeam機能での権限と役割設定は、情報セキュリティの観点からも重要な項目といえる。
次に、レビューや指摘事項についての解説を行った。BIM 360をCDE(共通データ環境)と捉えると、承認機能を使いこなすことが必須となる。
その後は、実際に用意された意匠・構造・設備のRevitデータを用いて、納まりなどの不整合を見つけ指摘事項を出すことを行った。用意されたRevitのモデルには、いくつかわざと不整合を作って、参加学生が探し出し、発見した内容を各自説明するという形をとった。
また、モデルコーディネーションでは、自動的に干渉の起きている部位を順番に確認し、指摘事項を出すといった作業を実践してもらった。
初めてBIM 360に触る学生が多い中、どこまで演習が進むかと当初は心配していたが、実際には参加者のスキルも高かったため、問題なく完了することができた。参加者も、BIMモデルを活用したCDE(共通データ環境)を体験することに、とても興味を持ってもらったようである。
演習以外の内容は、建設デジタル推進部についての業務内容の説明や年齢の近い先輩社員からのメッセージを伝え、4時間のWebインターンシップはあっという間に終わった。
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