CLINOは、労務安全書類の作成や作業員の情報と勤怠の管理、請求書作りといった建設業の事務業務を一括して自動化するクラウドを開発した。
建設業に特化した各種ITサービスを提供しているCLINOは、業界向けに事務業務を効率化するクラウド「おしいれクラウド」を2020年10月2日にリリースした。
建設業では、人手不足が深刻化している影響で、長時間労働の現場が少なく、4週8休を運用している建設会社は全体の1割にも満たないとされており、生産性の向上が求められている。また、ドローンや自動運転の建機など、工事現場の技術革新が進む一方、書類作成に関しては効率化が進まない状況を踏まえて、CLINOはおしいれクラウドを開発した。
おしいれクラウドは、労務安全書類の作成や作業員の情報管理、勤怠管理、請求書作りといった建設業の事務業務を一括して自動化するクラウドサービスで、外出先や自宅からでも全機能が使える。
クラウドアプリ上では、クリック操作のみで作業員名簿を出力でき、名簿情報は、アプリ上に備えられた作業員情報の登録フォームを活用して、最短5分で作れる。また、FAX番号をマスター登録することで、受信書類を得意先別と担当者別に自動仕分けして、社内向けには申し送り事項を入力したメモの共有にも応じている。請求書といった返信書類のクラウド編集や加工、定型文、データ印の挿入なども行える。
今後の展開について、CLINOは、おしいれクラウドに、給与明細発行や年賀状の一括印刷などの機能と取引データを提供する顧客情報管理機能を連携させるシステムを搭載し、より事務業務を支援可能なクラウドアプリに改良していくとしている。
おしいれクラウドの初期費用は7万8000円で、プラス月額利用料は2万7300円(いずれも税別)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.