PSGSの瀬戸工場は、パナソニック LS社が電路事業を展開する中国やベトナム、インドといった海外にある8工場のグローバルマザー拠点として住宅分電盤製造に関するノウハウを共有している。国内に供給する電路カテゴリーの製品は、大半が瀬戸工場で製造されており、住宅分電盤の国内シェアは50%で1位となっている。国外の拠点では海外で販売する製品を生産している。「パナソニック ライフソリューションズ社の電路事業は、国内では分電盤の販売がメインで、海外ではブレーカーといった部品がよく売られている」(矢尾氏)。
続けて、「当社の調査結果によれば、国内では2030年に、2019年と比較すると住宅と施設の新築は減るが、リフォームやリニューアルの需要は堅調に推移していくため、分電盤のニーズは減少しないと見ている。また、海外では、パナソニック LS社が電路事業の販売拠点を設置しているインドやASEAN、トルコなどの市場が成長していく見通しで、市場の拡大に合わせてブレーカーや分電盤の販売数量も増加していくと見込んでいる」と展望を示した。
PSGSは2030年までに、分電盤が屋内の全電化設備に接続するという特徴や同社が有する技術を生かし、「IoT住宅」や「暮らしのアップデート」を実現するプラットフォーマーになることを目指していく。
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