鉄建建設が、千葉県成田市にある建設技術総合センター内で建て替え工事を進めていた施工実験棟が完成した。新実験棟は、さまざまな施工実験が行える設備を備えている他、屋根に太陽光発電システムを実装するなど、環境にも配慮している。
鉄建建設が、千葉県成田市の建設技術総合センター内で、建て替えを進めていた施工実験棟が2020年4月7日に竣工した。同日の竣工式では、代表取締役社長 伊藤泰司氏や会長 林康雄氏、東京支店長 城本政雄など、およそ40人が出席した。
新実験棟は、S造2階建てで、建物の高さは17.3メートル、延べ床面積は2242平方メートル。所在地は千葉県成田市新泉9−1。
1階フロアには、実物大の施工試験に使用するフラット床エリアやコンクリート打設実験が行える水使用可能エリア、研究開発のための加工エリア、地下水でのテストを想定した地下ピットなどを備えた施工実験スペースが設けられた。また、材料性能テスト用の試験室やフルハーネス装着時のぶら下がり体験が行える安全研修室なども配置されている。
施工実験棟の建築コンセプトとしては、「建築と設備の省エネルギー技術の導入による低炭素化、再生可能エネルギーを除く1次エネルギー消費量の削減」と「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の取得」の2つを掲げた環境配慮型の建物となっている。
後、鉄建建設は、新実験棟で、需要の拡大が想定される大規模更新や改築工事に向けた技術開発に取り組んでいく。
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