セッション終盤には、安心・安全WGでアイデアとして挙がっている「スマート保育園(仮称)」と「スマートケアホーム(仮称)」の概要をスライド画像で披露した。
スマート保育園について、鈴木氏は、「保育園で預かる子供を見守るシステムで、保育士の負荷を軽減させるためにも、事業化に向け話し合いを進めていきたい。東京都では、毎年5000人以上の待機児童がおり、原因の1つが保育士の人材不足とされている。厚生労働省の資料によれば、全国で、年間7万4000人が保育士資格を取得しているが、約半数が保育士という職業を希望しないという。理由について、全体の40%が責任の重さと事故への不安を列挙している」とコメントした。
スマートケアホームについては、「オンライン診療が行えるシステムで、新型コロナウイルス感染症対策にもなる他、将来的に国内で起こる超高齢化社会でも有効に機能するため、事業化に注力したい」と語った。
最後に、今後の展望について、「6月11日から始まる5G Co-Creation Working カンファレンスシーズン3では、建設、交通、流通といった他のWGと協業することを本格的に開始する。また、2020年度に製品コンセプトを事業化することを目標に、パートナー企業を募るとともに、さまざまな業界のリサーチやコンセプトの質を高めることに力を注いでいく」とまとめた。
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