テラドローンがカナダのUASと出資契約を締結。地下鉱山に特化した測量・点検サービスを全世界に提供する現地法人テラドローンマイニングを設立した。
産業用ドローン事業を展開するテラドローンは2019年12月、カナダを拠点に地下鉱山に特化した測量・点検サービスを提供するUASと出資契約を締結し、現地法人テラドローンマイニングを設立したと発表した。
UASは地下鉱山に特化した測量・点検サービスを提供する企業で、カナダのBarrick Gold、米国のNewmont Goldcorp、ブラジルのVale、スイスのGlencoreなど、世界の大手鉱山企業との取引実績を持つ。
テラドローンは今回の共同事業にあたり、国内外300件以上のUAV(無人航空機)レーザー計測で培った最先端ドローン技術を提供。SLAM(自己位置推定をしながら地図作成を行う技術)搭載ドローンを採掘現場で飛行させ、短時間で坑内深部の状態が分かる詳細な3Dモデルを取得可能とした。これにより危険な場所における測量の無人化を実現した。
技術の進化した今もなお地下鉱山事故は絶えない。2019年には、落盤や出水、火災などが原因で、アメリカ国内だけで20件以上の死亡事故が発生している。今回の現地法人設立の目的も、UASが持つ地下鉱山の点検ノウハウや現地でのサービスネットワークとテラドローンの持つUAV最先端技術を組み合わせることで、安全かつ効率的な採掘を実現することにある。
テラドローンマイニングは今後、アメリカ大陸や南アフリカ、中央アジア、ロシア、オーストラリアなど、坑内堀が盛んな地域で重点的にサービスを展開していく。
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