三井不動産のロジスティクス事業が加速、船橋の大型物流施設は完成間近プロジェクト(1/3 ページ)

三井不動産は2012年、わずか10人で構成される物流施設事業部を発足し、2015年にロジスティクス本部として独立。2016年に三井不動産ロジスティクスパークとして上場した。2019年10月末時点で、開発を手掛けた物流施設26件(延床面積220万平方メートル)が稼働済みだ。急速に発展を遂げた三井ロジスティクスパークは2019年11月5日、船橋エリアの「街づくり型ロジスティクスパーク」の第2期の完了と第3期の着手を告知した。

» 2019年11月08日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

 三井不動産は2019年11月5日、船橋エリアにおける「街づくり型ロジスティクスパーク」の第2期計画として開発を進めていた「MFLP(三井不動産ロジスティクスパーク) 船橋II」および、付帯施設の「MFLP 船橋・&GATE」が同年10月に竣工したことを発表。さらに、第III期計画として、「MFLP 船橋III」「緑地空間」の開発に着手したことも公表した。

震災時の被害を軽減する免振構造

 MFLP 船橋IIは、敷地面積4万7937平方メートル、延床面積22万4834平方メートル、構造はRC・S造地上8階建て。所在地は千葉県船橋市浜町2-6-25。

MFLP 船橋IIの外観 提供:三井不動産

 2016年10月に竣工した「MFLP 船橋I」の“空”をコンセプトとした外観デザインと親和性を持たせるため、海をモチーフにした外見としている。共用部には、オーシャンビューを望める「MINAMO ラウンジ」や「スカイデッキ」などを整備し、倉庫内には空調設備も実装している。

「スカイデッキ」 提供:三井不動産

 エントランスに「セキュリティゲート」を、出入口に「顔認証システム」を採用し、館内の安全性を高めるとともに、震災時の被害を軽減する「免振構造」や非常時に72時間電源を供給し続ける「非常用発電設備」を有している。

「MFLP 船橋・&GATE」の外観(左)と「Logi Community Lounge」(右) 

 MFLP 船橋・&GATEには、厨房付きの「カフェテリア」やシャワー・更衣室を完備した「フィットネスルーム」、MFLP 船橋のスタッフも使える「保育施設(企業主導型)」を設けている。

 また、オープンオフィススペース「Logi Community Lounge」や仮眠に適した「レストルーム」、トランクルーム・ワイン倉庫機能を組み込んだ「ストレージサービス」なども備える。

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