ミサワホームは、住宅オーナーの問い合わせに自動でメンテナンス情報を提供するチャットボット「チャチャットサン」を開発した。メンテナンス対応目的のAI型チャットボットは業界初の試みとなる。
ミサワホームは2019年9月、住宅オーナーからの質問をAIが分析し、最適な情報を提供するチャットボット「チャチャットサン」の提供を開始した。閲覧履歴などからユーザーに適した商品やメンテナンスの情報を自動提供する機能を持ち、AI導入によって商品受注・工事手配業務の効率化を実現した業界初のサービスとなる。
チャチャットサンは、これまでにミサワホームに寄せられた多種多様な問い合わせ内容を学習しているほか、自然言語処理や故障判定などの能力も習得している。これにより、オーナーからの問い合わせ内容だけでは情報不足と判断した場合、自然な会話形式の中で質問を補足し、該当情報を掲載した「ミサワオーナーズクラブ」のサイトへと的確に誘導できる。同サイト内の「らいさぽWeb」では同社商品の注文や工事依頼が可能であるため、オーナーのニーズ収集から受注まで、チャチャットサンのシステム内で完結する仕組みだ。また過去の閲覧履歴やメンテナンスデータからおすすめ情報をAIが適宜選別して紹介するため、オーナーは必要な情報をタイムリーに得ることができる。
チャチャットサンのこれらの機能はミサワホームの住宅オーナーに最適化されているが、住宅メンテナンスに関する疑問に広く応えるべく、一般ユーザーでも利用できる仕様となっている。今後は、建物の築年数や設備情報などとの連携強化を図ることで、メンテナンスにとどまらずリフォームや建て替えにも対応するサービスに拡充していく予定だ。
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