市場を激変させる「住宅サブスクリプション」始動、“月額5万”で売れ筋の高性能住宅が販売可能に大手ハウスメーカーに対抗、2025年に1.4万棟目標(2/4 ページ)

» 2019年09月30日 05時10分 公開
[石原忍BUILT]

断熱材にエアロゲル「SUFA」とグラスウールを融合

 断熱材には、ティエムファクトリと京都大学が共同開発した未来素材断熱材のエアロゲル「SUFA(スーファ)」を採り入れている。SUFAは、高い断熱性能を持ちながら、軽量かつ低コスト。断熱材としての使用には、グラスウールをゲル状のSUFAに浸漬させ、繊維の周りにコーティングする。これにより、0.015W/m・K(ワット毎メートル毎ケルビン)の断熱性能を発揮する。

左からエアロゲル「SUFA」でコーティングしたグラスウール、中央の板状のものが硬化させたSUFA、粉末状のSUFA

 オプションでは、基礎部分を部品化した“未来基礎”も用意されており、コンクリートの一発打設によって、型枠無しで工期を大幅短縮させる。シロアリや雨水の侵入も心配せずによく、置き型枠のため劣化も防げる。

型枠不要の“未来基礎”

 未来パネルや未来基礎といったハード面以外にも、“未来パーツ”と呼称するソフト面では、WillSmartと共同開発した建材・家電・外部とAPI連携可能なプラットフォームやスマートフォンでの開閉やI宅配受け取りに使えるワンタイムキー発行にも対応するtsumug(ツムグ)製の次世代スマートキー、Atomoph(アトモフ)製デジタルサイネージ室内窓などがある。

tsumugのスマートキー
Atomophの室内窓

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