東洋建設とアイフォーコム、海洋工事作業者の見守りシステムを開発現場管理

東洋建設とIoT、AIシステムの開発を手掛けるアイフォーコム・スマートエコロジーが、海洋工事現場作業者の労働環境と行動を把握する「みまもりサービス Sea Rescue」を開発した。

» 2019年08月07日 08時00分 公開
[BUILT]

 東洋建設とアイフォーコム・スマートエコロジーは2019年7月10日、海洋工事現場作業者の労働環境と行動を把握する「みまもりサービス Sea Rescue」を発表した。

 「みまもりサービス Sea Rescue」は作業員に装着したセンサーからのデータや、作業者周辺の温度・湿度などの気象データを取得し、作業者の状況を把握するIoTを活用した作業者向けの見守りサービスで、既に港湾工事現場に導入済みだ。データから算出したWBGT値を元にした各作業者の熱中症危険度を把握に加え、脈波の検知、有毒ガスの検知が可能で、情報共有することで作業者や管理者へ注意喚起できる。

photo 「みまもりサービス Sea Rescue」概要 出典:東洋建設

 また、現場作業者が装着した小型加速度などのセンサーの情報により、転倒や落水などの作業者の動きを数値化し、作業者の異常を近くにいる別の作業者や管理者へいち早く知らせ、適切な対応が可能となる。海洋工事独特の施工環境に合わせた機能を新たに開発したことで、海洋工事の安全管理品質の向上を実現した。

photo 機器構成 出典:東洋建設

 センサーで取得したデータはクラウドサーバ上で蓄積され、そのデータを基に個々の作業員の危険行動や熱中症警報の精度向上など、事故発生要因の分析を役立てることが可能となり、安全性の高い作業環境構築につなげることができる。

 東洋建設とアイフォーコム・スマートエコロジーの両社は、今後も海洋工事現場作業者の見守りと安全作業の向上を支援していくという。アイフォーコム・スマートエコロジーはIoT、AIシステムの開発を手掛ける。

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