ニコンは、「第24回R&R 建築再生展2019」で、3D金属プリンタ「Lasermeister 100A」を披露。積層造形やレーザー加工による小型の建設部材の製作、修繕、加工を提案した。
ニコンは、「第24回R&R 建築再生展2019」(会期2019年6月11〜13日、東京ビッグサイト青海展示棟ホールB)で、製造業以外にも、小型の建設部材の製作、修理、加工でも用途が見込める金属3Dプリンタ「Lasermeister 100A」を展示した。
Lasermeister 100Aは、ステンレス鋼素材を用いた積層造形やレーザーによるマーキング、研磨、接合ができる3D金属プリンタ。3Dアライメント(加工対象物の位置決めを自動で行う機能)を有しているので、加工母材の配置後に面倒な位置決め作業がいらない。
準備から座標認識までの手順は、まず、加工母材と造形物の3Dモデルを用意する。次に、加工テーブルに加工母材を配置。備え付けのカメラで計測し、特異点の抽出を行い、加工母材の位置認識が完了する。3Dモデルと合わせこみでの位置決めにも対応している上、特異点の座標を後加工(マシニングなど)の基準点とすることで、後加工の段取りも短縮できる。
3Dプリンティングの際には、専用のソフトで3Dモデルの最適化処理を行うことで、制作物の歩留まり向上が実現する。
ベースプレートに造形する一般的な3Dプリンタ方式に加え、既存品に対する追加工も可能なため、建築部品の修繕にも活用できる。
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