i-Construction貫徹に向けた新たな取り組みの1つが、地盤改良工、付帯構造物設置工、法面工の3工種をICT施工に追加し、20以上のICTに関する基準を整備すること。
ICT地盤改良工(浅層と中層の混合処理)では、地盤改良機の施工履歴データを施工と施工管理に活用し、効率化を図ることを目標に置く。
ワークフローは、まずICT土工と同様の起工測量を行う。次に、2次元設計データを基に3DMG(マシンガイダンス)設計データを作成。続いて、ICT地盤改良機械により施工する。
施工範囲などの測量や区割りにおける目印設置を省略するとともに、ICT建機により、施工や出来高、出来形計測を効率化させる。施工後の履歴データで出来形管理を行う。帳票作成は、施工履歴データから自動で書類を作り、実測作業を省略して検査効率を上げる。
2つ目の取り組みでは、全国10カ所のi-Constructionモデル事務所を全国10拠点と全国53カ所のサポート事務所を開設した。i-Constructionモデル事務所は、調査・設計から維持管理まででBIM/CIM活用を促進する。また、3次元データの活用やICTを含めた新技術の導入を積極的に進める「3次元情報活用モデル事業」も実施する。継続的に3次元データを活用することで、業務プロセスの改善を促し、建設生産と管理システム全体の効率化に向けた持続的な改良を図っていく。
i-Constructionモデル事務所は、調査と設計から維持管理までBIMとCIMの活用を推し進める。3次元データやICTなどの新技術を積極的に導入する「3次元情報活用モデル事業」を実施する。継続的に3次元データを活用することで、業務プロセスの改善を推進し、建設生産と管理システム全体の効率化に向けた持続的な改良を図る。
i-Constructionサポート事務所は全国53箇所(モデル事務所含む)に点在。工事の大部分でICTを用いる「ICT‐Full活用工事」を発注していく。ICT‐Full活用工事では、工事全体の3D設計データを作成し、3D設計データを基に施工と出来形管理を行う。
地方公共団体や地域企業の相談窓口としても機能し、i-Constructionの普及・啓発に努める。なお、モデル事務所は、サポート事務所も兼任する。
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