国勢調査データから見る「建設技術者数」の推移建設業の人材動向レポート(9)(2/2 ページ)

» 2019年05月28日 10時00分 公開
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土木・測量技術者よりも建築技術者で進む高齢化

 建築技術者の年齢層別構成比を見ると図表3、土木・測量技術者の年齢層別構成比では図表4となる。

 55歳以上の建築技術者の比率は2000年の16.7%から2015年には38.9%(同22.1ポイント上昇)にまで増えている。一方、55歳以上の土木・測量技術者の比率は2000年の13.8%から2015年には31.5%(同17.8ポイント上昇)となっており、土木・測量技術者よりも、建築技術者でより高齢化が進んでいることが分かる。

【図表3 建築技術者の年齢層別構成比の推移】 出典:総務省統計局「国勢調査」より作成
【図表4 土木・測量技術者の年齢層別構成比の推移】 出典:総務省統計局「国勢調査」より作成

■まとめ

 国勢調査のデータを利用することで、建築技術者は2000年の38万7284人から2015年には23万5190人(同39.3%減)に減少。土木・測量技術者も、2000年の51万196人から2015年には24万10人(対2000年比53.0%減)に減っていること、産業別に見ると建設業で最も大幅に減少していることが把握できた。

 また、高齢化については建築技術者の方が、土木・測量技術者よりも進んでおり、2015年時点で55歳以上の比率は38.9%に達していることが分かった。

 次回の国勢調査は2020年に実施される予定だ。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて建築技術者、土木・測量技術者がどこまで増加しているのか、あるいは厳しい人手不足の中で減少傾向になっているのか、結果を注視したい。

著者Profile

ヒューマンタッチ総研(所長:高本和幸)

ヒューマンタッチ総研は、ヒューマンホールディングスの事業子会社で、人材紹介事業を行うヒューマンタッチが運営する建設業界に特化した人材動向/市場動向/未来予測などの調査・分析を行うシンクタンク。独自調査レポートやマンスリーレポート、建設ICTの最新ソリューションを紹介するセミナーなど、建設業界に関わるさまざまな情報発信を行っている。

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