そのため、解体工事の際は、周辺が住宅地であることを考慮し、超大型の仮設テントで清掃工場全体を覆った。テント内は、集じん機によって負圧にした状態で、200トン級の超大型解体機で解体した。
また、高さ150メートルの煙突の解体は、内筒を解体した後コンクリート製の外筒を移動式足場の中でワイヤソ−を使い、ブロック状に切断。切り出したブロックをタワークレーンで煙突内部を通して降ろし、地上の仮設テント内で破砕、分別した。
世界最大のテントによって、周辺環境への影響を最小限にとどめ、安全かつ効率的に既存建物の解体が完了した。テントは既に役目を終え取り壊されている。
解体の対象施設は、工場棟をはじめ、計量棟/洗車棟/危険物保管庫などから成る付属施設、鉄筋コンクリート造の煙突。工場は、150トン/日の焼却能力を有する焼却炉2基を備え、構造規模は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)で地下2階・地上5階(高さ約40メートル)建てだった。
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