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» 2019年04月22日 06時16分 公開

第5回国際ドローン展:航続距離100キロの“垂直離着陸(eVTOL)”ドローン、デモフライトに先駆け披露

みるくるは、「第5回国際ドローン展」で、固定翼とマルチコプターを組み合わせたハイブリッドタイプの電動式垂直離着陸(eVTOL:イーブイトール)機「Wingcopter178」を初のデモフライトに先駆け、実機を展示した。

[谷川整,BUILT]

 みるくるは、ドローンを産業利用する専門展示会「第5回国際ドローン展」(会期2019年4月17〜19日、幕張メッセ)で、固定翼とマルチコプターを組み合わせた「Wingcopter(ウイングコプター)178」を展示した。2019年5月14日に長野県伊那市で初のデモフライトを実施すると告知した。

固定翼×マルチコプターでパワフルなフライトを実現

 Wingcopter178は、固定翼機の前後に可動式のマルチコプターを配置した構造を持つハイブリッド型の電動式垂直離陸機「eVTOL(イーブイトール)」。飛び方には、マルチコプターモード(ホバリング)と固定翼モード(前進飛行)の2種類があり、空中での自由度が高く、パワフルな飛行が可能となる。2つの飛行モードを組み合わせることで、垂直方向への離着陸と併せて、一般のドローンを超える長時間の飛行や長距離フライトが実現する。

 eVTOLのメリットは、固定翼機でありながら、離着陸時の滑走路を必要とせしない点がある。通常のドローンよりも飛行距離や積載効率に優れているため、高解像度カメラを装備させ、広範囲のインフラ点検や写真測量、さらには物資輸送などのこれまでに無い産業分野での活用が見込まれる。

 機体は、ドイツのWingcopterが製造し、みるくるは国内のパートナー企業として、技術サポートやメンテナンスなどを行う。

垂直離陸タイプのドローン「Wingcopter178」
みるくるブース

 2つの飛行モードは、ティルトローターという特許取得済みの独自機構によりスムーズに移行する。マルチローターによる離陸で一定の耐風性を保持しながら、上空での固定翼による前進飛行時には、最大時速150キロの速度を得られる。

 ラインアップには、ペイロードを大容量化して離陸重量16キロを達成した「Wingcopter178 Heavy Lift(以下、HL)」シリーズもある。HL向けに開発されたLiDARマッピングソリューションでは、一般的な重量6キロのペイロードで、45キロ以上の範囲を1回のフライトでスキャンできるという。距離を優先させた場合は、積載重量2キロで100キロのエリアをカバーする。

 写真測量向けパッケージは、PPK(データ取得後の補正処理)デバイスにも対応できる。使用するのはKLAUジオマティックPPKで、基地局から半径15キロ以内ではカメラ中心精度で3センチを実現する。

 本体の寸法は、全幅178×全長132×全高52センチ。飛行時間は120分間が上限。マルチコプターモードでの水平飛行速度は最速毎時50キロ、固定翼モードでは毎時40〜150キロ。垂直方向の速度は毎時6キロ。飛行距離は固定翼モードでの最大100キロ。耐風性能は毎秒15メートル。

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