江藤氏は「i-Constructionのポイント=生産性向上のカギは“デジタル化”にある。BIM/CIM領域への参入には、データ処理のソフトウェアベンダーとの協業が重要と考え、今回の提携に至った」と理由を述べた。
トプコンは、先立つこと2018年2月に、建築BIM分野で革新的な技術を持つ、CLEAR EDGE 3Dを買収。点群から配管や電気設備を自動抽出する「EDGE WISE」と、現況(点群)データと設計データを自動比較する「VERITY」の2つのソフトは、オートデスクのソフト上で動くため、この機に積極的に展開していくとした。
両社が提供するソリューションで具体例として示されたのが、「3次元墨出しソリューション」と「3次元データ取集ソリューション」。どちらも、互に得意とするハード(測量機:トータルステーション)と、ソフト(AECコレクションやBIM 360)を組み合わせ、測量、設計・施工計画、施工、検査の各フェーズで、3Dデータを“現場”で利用することを主眼に置く。
「BIMは徐々に浸透しているが、現場との連携はまだまだ。トプコンの得意な現場の分野と、オートデスクのBIM/CIMソフトウェアの組み合わせにより、一気通貫で3次元データの有効活用を提供していく」とした。
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