作業時間は200mm(ミリ)ピッチだと、1カ所あたり2.7秒。稼働時間はフル充電のバッテリーで12時間。結束機内のワイヤ切れに関しては、結束した回数を自動でカウントしているため、1リール=約200カットに達すると作業を自動で止め、上部のランプが点灯をして知らせる。
対象とする鉄筋は、鉄筋径φ10、φ13、φ16、配筋ピッチ100、150、200、250、300mm(ミリ)。主筋と配筋の高さずれは±20mmに応じ、独自の鉄筋感知システムとスライド機構でさまざまなピッチに対応する。また、鉄筋面の傾きにも、横の傾きで高さ40mm、縦の勾配で50mmまでは作業可能だ。
トモロボ導入で予想される効果としては、長時間の連続姿勢や連続した単純作業による作業員の疲労やストレス削減。都島興業の施工現場で適用したところ、単純土間配筋工事では、3万箇所のうち、88%が削減されて、人の手による部分は3600箇所までとなり、約38%の省力化がもたらされた。従来の組み立てであれば30人が必要だったが、半自動化により19人で済んだという。
実際の作業は、チドリ結束のために、1列をまたいで、ロボット2機の同時作業としたところ、これまでは手の結束で8500分を要していたが、5984分の時間短縮につながり、自動で1469分、手作業で1020分と、時間に大幅な余裕が生まれた。これにより、会社の売り上げ、利益に関係なく、鉄筋工の週休2日が実現するとしている。
眞部氏は、「展示会を機に、販売パートナーの企業を募集する。10台を試供して、現場で適用しながら、ともにさらなる研究開発を進めていく。2019年内には、約100台の導入を目指したい」と話す。トモロボの希望小売価格は220万円。
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