ZEBを目指す技術研究所と開発部門を統合した高砂熱学工業の新センター着工、つくばみらい市に2020年完成(1/2 ページ)

高砂熱学工業は、茨城県つくばみらい市の用地に、技術研究所を移転し、本社機能の開発企画・開発部門も併設する「(仮称)イノベーションセンター」の建設工事に、2020年1月末の完成を目指し着手した。

» 2019年02月12日 06時00分 公開
[石原忍BUILT]

 高砂熱学工業は、茨城県つくばみらい市に、技術研究所を移転し、本社機能の開発企画・開発部門も併設する「(仮称)イノベーションセンター」の建設工事に着工した。

技術研究所と開発企画部門、企画部門を統合したセンター

(仮称)イノベーションセンターのイメージパース 提供:高砂熱学工業

 新研究開発拠点の構想は、茨城県から積極的な誘致活動を受け、2019年1月には「本社機能移転強化促進補助金」の対象事業に認定。県知事からの働きかけもあり、現在、神奈川県厚木市に所在する技術研究所と、本社機能のうち開発企画・開発部門(新技術開発部、新規事業開発部、IoT・AI開発部)の移転を併せて行う。

 センター開設後には、地元行政のつくばみらい市と連携協定を交わし、ワンストップサービスに向けた窓口を開設。つくばの研究機関(産業技術総合研究所,筑波大学等)との協力、地元採用も含めて全体で120人の雇用創出、社員向け住宅確保支援などの受け入れ策、小中学生向け体験学習といった地域貢献をともに進めていく。

 建築計画では、茨城県つくばみらい市富士見ケ丘2-19の敷地面積2万2746m2(平方メートル)に、鉄骨造・地上2階建て、建築面積7100m2、延べ床面積1万1600m2の規模を見込む。敷地内には、「イノベーションオフィス棟」と「ラボ棟」を、「設備展示棟・プレゼンルーム」でつなぎ、3棟が一体となった施設を建設する。敷地内には、地域住民に開放する芝生広場や樹林帯も整備する。

 なお、設備展示棟・プレゼンルームには、水素蓄電池、バイオマス発電設備・チップヤード、井水処理設備・水盤設備、タンク水槽など省エネ設備を展示する予定。

役割・新機能の建築計画への展開(施設配置) 提供:高砂熱学工業

 新設するイノベーションセンターは、「地球環境の負荷低減と、役割・新機能による知的生産性向上を両立したサステナブル建築」と位置付けている。

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