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» 2019年02月04日 06時00分 公開

木造大スパン:中大規模の木造建築市場に新ブランド「モクタス」で本格参入、東急建設 (1/2)

東急建設は2019年2月1日、今後拡大が見込まれる「中大規模木造建築市場」へ本格参入し、新ブランド「モクタス」を立ち上げた。新開発した8.19mスパンの木造中空間を創出する「連続斜め梁構法」などの木造建築技術を積極的に展開する。

[石原忍,BUILT]

 東急建設は、「中大規模木造建築市場」へ本格参入し、新ブランド「モクタス」を立ち上げた。

6mの規格流通材を利用し、8.19mスパンの木造中空間を創出

 モクタスは、中大規木造建築を通じたまちづくりブランド。都市に「木(もく)を足す」ことで、心地よいまちづくりに貢献したいという思いをコンセプトに置く。東急グループのゼネコンとして、中大規模木造建築の第一人者として歩み続ける覚悟と、美しい生活環境を創る先駆者になる決意が込められている。

 ロゴデザインには、無機質な都市を木心地のよい都市へと再生する「柔らかい都市」とし、“MOKU”ではなく“MOC”で、Cはクリエイティビティの意味を示し、「創造性に富んだ建築」を表す。さらに、+(プラス)で象徴化した「木」は、この場所から「木」を足していく「象徴的な場所」をイメージしている。

モクタスのイメージ 出典:東急建設

 東急建設は、自社のブランドメッセージ“Town Value-up Management”に従って、建物それぞれではなく、“まち”全体を考え、生活者の価値創造に取り組んでいる。これまでに、木造建築分野では、多摩田園都市のまちづくりをはじめとする戸建住宅を2万棟以上、大規模なホールや駅、教育・保育施設といった建築も手掛け、豊富な実績を背景に中大規模木造建築に関するノウハウを有している。

東急建設の木造建築分野での施工実績一例 出典:東急建設

 モクタスでは、ナイスと共同開開発した6m(メートル)の規格流通材を利用し、最大8.19mスパンの木造中空間を創出する「連続斜め梁構法」を積極的に推進する。

 連続斜め梁構法は、隅角部への火打ち材に相当する“斜め材”を多段に配置し、斜め材の中間部分から小梁材を掛けることで、部材長6.0mの規格流通材でも8.19mスパンの床構面を実現した構法。日本木造住宅産業協会が公表している提案「木造軸組工法による大スパン架構の提案(2012年5月)」を実証し、小・中、高等学校などの校舎建築などへの適用を想定している。

 これまで長スパンの空間を実現するには、コストが高く、材料調達納期の長い特注材を用いる必要があった。新構法は、規格流通材を用いることで、コストダウンを図り、同時に調達工期も短縮する。

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