近鉄不動産は、名古屋市の“栄一丁目エリア”で建設を進める免震タワーマンション「(仮称)ローレルタワー名古屋栄」のモデルルームに、同社初の「VR免震体感コーナー」を設置した。椅子型装置と専用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を用いて、リアルな映像・音と横揺れで、地震が発生した際の免震マンションと従来構造との違いを疑似体感することができる。
近鉄不動産が愛知県名古屋市で建築中の免震タワーマンションのモデルルームが2019年2月上旬にグランドオープンする。モデルルームには、同社初のVR免震体感システムが導入され、マンションの入居検討者に、免震構造の安全性を身を持って体感してもらうことができる。
免震タワーマンション「(仮称)ローレルタワー名古屋栄」は、定借分譲76戸と高級賃貸・サービスアパートメント48戸を合わせた総戸数124戸の近鉄不動産にとって初の複合マンション。
中部最大のターミナル駅「名古屋」駅に接続している地下鉄東山線「伏見」駅徒歩4分の位置で、再開発によって周辺の生活機能が高まり、住環境の高いスポット“栄一丁目エリア”の好立地。モデルルームでは、約100m2(平方メートル)のラグジュアリーな内装を採り入れ、名古屋地域の中心を成す場所での“都心ライフ”を再現した。
また近年、災害や防災対策に関心が高まっていることを受け、地震時における免震マンションの品質と性能を仮想体験できる「VR免震体感コーナー」を設置。椅子型装置と専用ゴーグルを用いて、地震が起きた際の免震構造と従来構造との違いを疑似体感することが可能だ。
ローレルタワー名古屋栄の免震構造は、建物の下に免震層を設ける「基礎免震構造」。免震装置は、角型鉛プラグ・積層ゴム一体型と、滑り天然積層ゴム型の2種類を採用している。一体型は、積層ゴムと鉛プラグ(ダンパー)を一体にし、建物をしっかりと支えながら、大きな揺れを減衰。滑り天然積層ゴム型は、積層ゴムと摺動材を合わせたもので、積層ゴムの変形と摺動材の滑りによって地震の揺れを抑制する。
他にも防災機能として、共用部2階と各住居フロアに「防災備蓄倉庫」を配置し、非常時の備品を常備。発電機も、災害時には非常用電力として活躍する72時間対応の機器を配備し、停電時には非常用エレベーターや照明、スマートフォンの充電などへ電力を供給する。
ローレルタワー名古屋栄の構造・規模は、RC造・地上21階建て、延べ床面積は1万1625.07m2(平方メートル)。敷地面積1312.9m2のうち、建築面積は798.61m2。総戸数は124戸で、分譲住戸76戸の専有面積は41.30〜123.02m2。間取りは1LDK〜3LDK。
設計・監理はIAO竹田設計、施工は奥村組が担当した。販売は、提携先の住友不動産販売を通して、2019年3月に第1期販売を開始する。マンション自体の竣工は2020年12月下旬、引き渡しは2021年2月下旬の予定。
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