住宅・ビル・施設 Week 2019 特集
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» 2018年12月19日 06時00分 公開

住宅・ビル・施設Week 2018:VR×ザブトンで地震を体感、ビルの揺れを可視化するシステムも出展 (1/2)

白山工業は「第3回 スマートビルディングEXPO」で、専用の“ザブトン”に座り、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着すると、地震の揺れをリアルに体験できる「地震ザブトン×VR」の他、地震発生時のビルの揺れを可視化する低・中層にも対応したビル管理システムを展示した。

[石原忍,BUILT]

 白山工業は、「第3回 スマートビルディングEXPO」(「住宅・ビル・施設Week 2018」内、2018年12月12〜14日、東京ビッグサイト)に出展し、構造計画研究所と共同開発したVR技術と揺れの体感を組み合わせた「地震ザブトン×VR」の体験会を行った。会場では、中低層ビルや免震ビルにも対応した地震発生時の設備制御や安全対策に役立つ、建物の揺れを見える化するシステムも、ビルのミニチュアを使って仕組みを解説した。

不動産業界や住宅展示場などでの防災体験会などを見込む

 地震ザブトン×VRは、専用のイスに座り、VR体験用のVIVE社のHMDを装着すると、揺れの体感と、3次元の映像演出でリアルに地震を体感することができる。地震の揺れは、実際に観測されたデータをもとに地震動を再現。直下型、海溝型、長周期による高層階の揺れなど、タイプの異なる震動を体験できる。

「地震ザブトン×VR」の体験
室内の被災を再現したVRコンテンツ

 会場では、1995年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」(深度7、体感時間約40秒)、2011年3月11日の「東日本大震災」(深度6強、体感時間約90秒)、2016年4月16日の「熊本地震」(深度7、体感時間約35秒)の3タイプの揺れを用意した。

 VRコンテンツは、建物高層階の床応答および、室内の家具の挙動を物理計算し、3DCG化。揺れによる室内の被害を疑似体験することができる。

 開発にあたり、白山工業と構造計画研究所は、従来の起震車(地震体験車)では、その場限りの体感で終わってしまうことが多く、体験者が地震災害を“我が事”として考えられる地震対策のツールを目指した。構造計画研究所の地震応答解析技術とVR、白山工業のロボティクス技術を融合させ、新たな地震動シミュレーターが生まれた。

 販売は2018年11月から受注を開始。担当者は「地震ザブトン×VRは、持ち運びが可能なため、屋外やオフィス、会議室など場所や天候を選ばずに地震体験が行えるメリットがある。免震有無の違い体感することで分かるので、不動産会社をはじめ、住宅展示場などのニーズに応えていきたい。また、マンションの共有部に置いて、防災訓練の一環としての利用も見込んでいる」と話す。

 会場では、高層・超高層以外にも、中・低層ビルにも対応した計測地震防災システム「VissQ(ビスキュー)」を設置したビルの模型も展示。

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