福井コンピュータは、将来的にドローンによる3次元測量が一般的になることを見込み、測量CADシステム「TREND-ONE」と、エアロセンスのドローン業務をサポートするためのクラウドサービス「AEROBO Cloud」のデータ連携を行った。
福井コンピュータは、測量CADシステム「TREND-ONE(トレンドワン)」と、ドローン(UAV)を活用したさまざまなソリューションを提供するエアロセンスのi-Construction対応クラウドサービス「AEROBOR Cloud(エアロボクラウド)」との連携機能を2018年10月29日から提供開始した。
国土交通省が建設現場の生産性向上を目的に取り組む「i-Construction」の普及拡大に伴って、国土地理院でも測量分野でi-Constructionを推し進め、測量新技術に対応した公共測量マニュアルを順次公表している。今後は公共測量事業におけるドローンを用いた3次元測量が一般化することが見込まれる。
今回、Webブラウザ上の産業用ドローン向け画像処理サービス「AEROBOR Cloud」で作成されるドローン成果情報データ(3次元点群解析情報)をTREND-ONEに取り込めるコマンドを追加し、i-Construction対応クラウドサービスとCAD間のシームレスな連携を実現した。この連携により、公共測量マニュアルに準じた作業計画から計測、出来形評価、成果物作成といった測量業務の一連の作業が、より高精度かつ効率的に行えるようになる。
AEROBOR Cloudは、Webブラウザ上だけで使えるドローンに特化したデータ処理サービス。TREND-ONEは、全国の測量業でベストセラーを誇る測量CADシステム「BLUETREND」シリーズの後継として、2016年にリリースされた64bit版の測量CADシステム。また、TREND-POINTは、3次元点群データの処理・活用を支援するアプリケーション。
データ連携の大まかな流れとしては、ドローン撮影した空撮画像をもとにAEROBOR Cloud上で、成果データと点群データを生成。成果データは、TREND-ONEでドローン測量マニュアルに準拠した図面・帳票を作成する。点群データは、2018年5月から既に連携しているTREND-POINTで点群データの加工・修正、断面作成、メッシュ土量計算を行う。
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